専門学校の基本的な入学資格は「高等学校を卒業・もしくはこれに準ずる学校を卒業した者」と定められており、もちろん音楽専門学校も例外ではありません。しかし、学校側が「高校を卒業していないが、高卒者と同じような学力がある」と認めた場合は出願・入学が可能となります。一番分かりやすい基準としては、文部科学省が行っている「高等学校卒業程度認定試験」(旧大学入学資格検定)に合格すること。この試験に合格すれば、文部科学省から「この人物は高校卒業と同程度の学力を有する」とみなされ、日本の多くの専門学校や大学から出願を認めてもらえます。
ですが万が一、文部科学省高等学校卒業程度認定試験に合格出来なかった場合はどうすれば良いのでしょうか。実は、高等学校卒業程度認定試験に不合格でも音楽専門学校に入学する方法があります。多くの音楽専門学校では「筆記試験、面接試験の審査により高等学校卒業と同等以上の学力があると認められる人物」など、学校独自の規定を設けて学歴が高卒未満の受験生にも門戸を広げているのです。ですが筆記試験や面接・小論文などの追加試験が課される場合が多く、どちらにしても「高校卒業と同程度の学力」は必要になります。
また、一部の学校では18歳以上など年齢制限を設けている音楽専門学校も存在します。基準は学校によって大きく異なりますので、出願前にオープンキャンパスや入試説明会などのイベントで確認をしておくと安心です。必ず出願前に志望校の入試概要をよく読み込んで、自分に出願資格があるのかどうかを確認してから願書を提出してください。