高校を卒業後に音楽関係の道へ進みたいという場合は、音楽大学進学や、独学での音楽活動、音楽業界への就職など複数の進路がありますが、音楽専門学校を選択するという方法もあります。音楽大学への進学はかなりハードルが高く、特に国公立大学で音楽を専攻したい場合には、高い技術力だけでなく学力面もかなり高度なレベルで要求されます。また私立大学の音楽学部は一流の演奏家や音楽家に直接指導を受けた精鋭が多く集まる傾向にありますので、そちらもレベルが高くなりがちです。そのために合格までに何年もかかるという苦労をするという人も少なくありません。
しかし、音楽大学に入学できてもその中で更に激しい競争もありますので、一般的に音楽が好きだということで受験するということはなかなか難しいものです。一方で音楽専門学校は、大学において特定の分野を深く追求する専攻型の学び方とはスタンスが異なり、より一般的な音楽の知識と技術を磨いていけるという特徴があります。そのために卒業後の進路も音楽業界への道が開かれている場合が多く、敢えて大学ではなく将来を見据えた上で音楽専門学校を選択するという人も少なくありません。音楽専門学校には、とにかく音楽のことが好きで、演奏技術や作曲法、歌唱力など様々な分野において希望を持った人が進学してくるという傾向にあります。
そのためにお互いに刺激を受けながら、またそれぞれのジャンルに関わりあいながら、資質を高めていけるというメリットもあります。音楽大学で学ぶのが適している人と音楽専門学校で学ぶことが向いている人がいますので、自分がどちらにあっているのかをしっかりと見極めて進路を選択しましょう。